身体のことで「なるほど」といわれることが多いのが「手」の話です。手の施術を深くする整体はないので珍しいみたいです。

 

人間は2本足で歩く哺乳類で、手を使って文明を築いてきました。そのため、手に対応する脳の面積はとても大きいものになっています。(1/3は手で締めている)

手に対応する脳の面積を体に反映させた絵
ペンフィールドのホムンクロス

 

又、日常で作業の主役になるのも「手」です。

普段体を動かす習慣がないと「手」の使用頻度がかなり上がり、逆に他の部分の感覚は下がります。

顕著に現れるのが頭から遠い足首から指先にかけて、足全体ということです。

試しに、手をギューと握り締めて足指をグーパーするのと、手の力を緩めて足指をグーパーさせるのでは、手を緩めてやった方がグーパーがやりやすく感じませんでしたか?

体はどこかの意識が強いとどこかの動きが弱くなる性質があるので、手の感覚が強いとこの部分の感覚が弱くなります。

 

そしてあまり知られていませんが、手は歪みを作りやすいところ(多彩に動く分、歪みやすい)

脳は歪みがあるところを動かす時大きな出力を使うので、そのことで他の部分の出力もより下がりますし、脳にとってもストレスになります。

 

足がもつれて転びやすかったり

頭がスッキリしない場合(手は第二脳といわれている)

という方は

双方とは一見関係もなさそうな「手の歪み」を整えることで体全体がフワッと緩んで、解消するかも知れません。