体が歪む原因のひとつに「指の捻れ」があり、指を捻じらしてしまう原因は「手首」にあります。

手には「指の骨」以外にも「手根骨」という骨のグループがあって、それは一般的には「手首」といわれる部分。

 

しかし「手首の歪み」より「指の捩れ」の方が気がつきやすくトラブルを感じやすいものですが、指を正しく使うことは「手首の歪み予防」にもつながるので(体は関係し合っている)ので、このブログでは意識的に使いやすい「指」についてお話しさせていただきたいと思います。

 

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手の歪みテスト

歪みのチェックをしてみましょう。手を握ってみてください。

手を握るときに親指から握り込んでいませんか?

参考動画(当院のアメブロ)

そうだとすると歪んでいるのかも知れません。是非、今回ご紹介するエクササイズを実践してみてください。

 

指の捻れが体に与える影響

体は全身を覆う「筋膜」という薄い膜に包まれています。

指先に捻れがあれば、筋膜を経由して体の他の部分に影響させてしまうことになります。

関節の捻れは基本的に交互に捻れていきますので、指先の一つ目の関節が内側に捩れがあると二つ目の関節は外側に捩れ、三つ目の関節は内側に捩れるという連動が続きます。

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捩れの影響は体の他の部位まで続き、そのベクトルが止まってしまった筋肉は「こわばり」を作り固くなり、それが長く続くと「首や肩のこり」「腰痛」「膝痛」などの症状を引き起こす場合があります。

 

「筋膜」の性質

筋膜はある一定の圧力が長時間掛かるとその圧力に応じた形に変化してしまうという可塑性を持っています。(粘土のようなもの)

 

 

指(手)と脳の関係

手の動きは脳にも影響を与えます。

 

脳を占める手の割合の図

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人間は二足歩行をするようになり、手が自由に使えるようになって進化したと言われています。

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「ペンフィールドのホムンクルス」
手と脳を中心に使う現代の人間を表したイラスト

 

全身を管理する脳において、手の占める割合がとても大きくなっているのがわかります。

捩れた指を動かすには
沢山の神経伝達が必要

歪んでいない関節はスムーズに動きますが、歪んでいる関節は動かす為には「力み」が必要です。その力みは脳からの信号だと思ってください(神経伝達)

捻じれている指を動かす度に毎回「力み」が生じている訳で、普段1番使う手にばかり力みをつくっていれば他の部分の筋力や感覚が低下していきます。

逆をいえば手指がスムーズに動けば力む必要がないので脳がリラックスしやすくます。そして足腰の筋力や感覚がupしやすくなります。

 

 

指&手の使い方と体操

基本的に5本の指を均等に丁寧に使うことが大切です。

 

物を握るときは

11本が対象物に対して捻れた状態を作ることなく、正確に丁寧に握る」

ようにしましょう。

 

5本の指は

1.人差し指

2.親指

3.中指

4.小指

5.薬指

の順に感覚が発達しています。

 

このことを踏まえて、

「親指よりも小指側でしっかりと握る」

「中指を中心にして対象物を触れる」

ことを意識すると5本の指を均等に使えることができます。

 

捩じれ取り運動

手を使い過ぎたときには、上記の動きを意識しながら「グーパー運動」をゆっくり丁寧に味わいながらおこなっていきましょう。

手の感覚を味わったら、手を最大限に広げていきます。

関節の隙間を体の中心から外へひとつひとつ開いていき(青線)

指同士の間を広げていきます(赤線)

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この2つの動きを同時におこなって、指の骨の関節の隙間を開いていきます。

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左右の手で、片方ずつおこなっていきましょう。

 

姿勢は下の図の状態が望ましいです。

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手のひらを正面に向け、できれば寝姿勢(仰向け)でおこないましょう。

そのほうが手の動きを認識しやすくなります。

マウスやスマホを長時間使用される方は、寝る前におこなうことを習慣にしてみてください。

姿勢良く過ごすことも大切ですが、指を丁寧に使ってあげることもとても大切です。

まずは1日の中で少しだけでもいいので、「丁寧に手を使う時間」を意識的に作ってあげてくださいね。

その時間が少しでも長くなれば体の歪みの原因を作らずに済みますし、少しずつですが脳も喜んで今まで以上の機能を発揮してくれるはずです。

 

当院では指捻れの調整を
おこなっています

指の捻れが極度に進んでしまっていてスムーズに動かせない場合、前腕(肘から手首の間)の筋肉の緊張を解く必要があります。

前腕には指先を動かす時に必要な筋肉が付いていて、その部分の緊張を取らないと指をスムーズに動かすことができないのです。

 

当院では前腕から手首を経由して指先の施術もおこなっていますので、指の捻れが気になりスムーズに動かせないと感じる方はご相談ください。

 

※手に違和感があって疲れが取れにくい方は合わせてお読みください。

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