スポーツやダンス、ヨガやピラティスなどをおこなっている方は体幹を上手に使えるようになるとパフォーマンスUPに繋がります。

 

また、慢性的な肩凝りや五十肩などでお悩みの方もこのブログをお読みいただければ、なかなか良くならない原因がわかるかと思います。

 

体幹が使えるようになると

体の力を最大限に発揮できる

体を滑らかに動かすことができる

怪我のリスクを抑えることができる

といったメリットがあります。

 

ですが、現実には

 

●体幹が使えない

 

●使えている感覚がわからない

 

という方も多いです。

 

そのため、今回は

 

「体幹を使う感覚を掴む方法」

 

をご紹介していきたいと思います。

 

特にスポーツなどをしていないという方でもこの感覚で体が使えるようになると肩凝りや腰痛などが起こりにくくなるで、是非実践していただければと思います。

 

 

 

体調を崩すのは思考優位の体だから

体はチームです。

 

本来であれば全身の筋肉が協力し合って体を動かすことが望ましく、子どもはそれが当たり前にできています。

 

ですが、大人になると横着して体を動かすようになります。

 

「横着」というのは「小手先の動作」のことで、「小手先で動作をする」に相反するのが「全身を使って動作する」ことなのです。

 

「小手先の動作」というのは使いやすい表層の筋肉(アウターマッスル)ばかりを使い、体幹筋(インナーマッスル)を使えていない動作のことです。

 

その大きな原因は、便利になりすぎたこの世の中にあります。

 

「体」より「頭」の働きに頼る社会になり「思考優位の体」で、体をたまにしか使わなくなってしまいました。

 

思考優位だと血液は頭ばかりにいってしまい、頭以外の体の部分、特に頭から遠い足においては血液の巡りや神経の繋がりも悪くなり、動きや感覚が低下してしまいます。

 

このような方は要注意!

座りっぱなしで体を動かさない

偏った食生活で内臓に負担をかけている

考え事などで頭ばかり使っている

 

 

体というチームを一致団結させて動かすためには?

体全身を一致団結させるためは、筋肉の張力を均一にすることが大切です。

 

簡単に言ってしまうと、体全身を緩めた状態で使うことによって全身の筋肉を均等に動かすことができるのです。

 

 

体が緩まった状態

深層の筋肉まで使える

 

 

体が緩まっていない状態

表層の筋肉ばかり使ってしまう

 

「体を緩めて使う」という表現だと、意識的に脱力させるイメージを持つ方も多いでしょう。

 

ですが、脱力とは違います。

 

体のとある部分、「縁の下」には活躍してもらうことになります。

 

体の「縁の下」というのは、膝下のことを指します。

この膝下に活躍してもらうのです。

 

膝から下の筋肉で体を支える状態ができると、膝から上の体の状態は不必要な緊張が無くなり(体を支える機能が働かなくなる)肩や股関節、背骨の動きがスムーズになります。

 

 

体を緩めることができる姿勢

膝下に活躍してもらうためには、膝下においても筋肉の張力が一定であることが必要になってきます。

 

そうするために、次のようなステップで体を緩める姿勢を実践してみましょう。

 

1、まず足裏をきちんと地面に着ける

このとき、親指側か小指側のどちらかに偏って体重が乗っているようであれば、偏っているほうを足幅で微調整し、親指側と小指側に同じくらい重心が乗る足幅にしてください。

「足幅を閉じる」:重心が親指側に乗る

「足幅を開く」:重心が小指側に乗る

※膝をピンと伸ばした状態で腕を回しておいてください。

 

2、膝を曲げる

膝を曲げていくと足裏が地面にピタッと着く膝の角度があります。

そこがベストポイントです。

 

3、膝を曲げた状態で腕をゆっくりと回す

動きを味わうように回します。

 

これを実践してみると、膝を伸ばした状態で肩を回すときよりも膝を曲げて肩を回すときのほうが肩が滑らかに、筋肉の奥のほうまで動かせていることを感じられるかと思います。

 

この状態が体幹を使えている状態です。

 

「体を支える」という機能を膝下に任せているので、上半身は緩み「動かす」ことに専念できます。

 

立っておこなうヨガのポーズでも、膝をピンと伸ばしておこなうよりも膝を軽く曲げておこなったほうが体幹を使ったポーズが取れます。

 

 

体感できなかった方や体感しにくかった方へ

平均台の上では、膝を曲げても脳がバランスを取ることに専念しているので重心は下がりにくくなります。

 

それと同じように、日常生活で社会とのバランスを取っている体は知らず知らずに緊張し、それが定着した結果、重心を下げることが苦手になっている場合があります。

 

また、

 

●過去に酷い捻挫をした

●股関節の調子が悪い

●体の歪みが気になる

 

といった構造的な問題から、重心を落とすことが苦手となっている場合もあります。

 

当院ではそのような場合の対処はもちろん、緩みを体感しやすい体にする施術を専門的におこなっていますので、是非お気軽にご相談ください。

 

左 初回の施術後

中 2回目の施術後

右 3回目の施術後

 

重心が落ち、体幹が使えるだけではなく、

 

●心身の落ち着き

●左右の脳がバランス良く使える

●省エネモードで体を動かせる

 

といったメリットもありますので、是非その感覚を味わってください。