台風が遠くにあっても油断しないで!
「気圧病」は“わずかな変化”で始まっています
台風がまだ遠くにある時、「まだ来てないのに体調が悪い…」と思ったことはありませんか?
実は、気圧がほんの少し下がっただけでも、**気圧に敏感な方(=気圧病・天気痛を感じやすい方)**にとっては、頭痛やめまい、体のだるさなどが起こりやすいタイミングなのです。
天気予報では注目されない1ヘクトパスカルの変化でも、海面が1cm上がるといわれています。
私たちの体も約60%が水分でできているので、小さな気圧変化でも十分に影響を受けるのです。
三半規管は「わずかな気圧変化」に過敏に反応します
気圧の変化は、自律神経のバランスを乱します。
特に、自律神経と深い関わりがある「内耳(三半規管)」は、リンパ液で満たされた繊細な器官です。
その内耳に少しの圧力変化が加わると、バランスをとるセンサーが誤作動を起こしやすくなり、それがめまいや頭痛などの不調につながってしまうのです。
無理しすぎると、気圧に振り回される体に
「体調が悪くても頑張らなきゃ…」と気合いで乗り切るクセがついている方も多いかもしれません。
確かにその場では交感神経が活発に働き、元気になったように感じるかもしれませんが、“無理をする習慣”が続くと、気圧に影響されやすい体質に傾いてしまうことがあります。
つまり、「つらい時に無理をするクセ」は、知らず知らずのうちに体に負担をかけているのです。
「少しの変化が始まったら、休む準備を」
気圧病を感じやすい方は、「まだ台風は遠いから大丈夫」と思わずに、
**“気圧の変化が始まったときが、体調の変わり目”**だと意識して、早めにケアを始めることが大切です。
また、「また体調崩れるかも…」と不安になりすぎると、そのストレス自体が症状を悪化させてしまいます。
心の準備と、気にしすぎないゆとりが、体を守るポイントになります。
原始人のように、自然に寄り添って過ごす
昔の人は、雨が降れば洞窟で休み、天気の良い日に狩りに出たそうです。
現代の私たちは常に頑張ることが当たり前になっていますが、自然のリズムに合わせて体を休めることも大切です。
気圧の変化もまた、自然の一部。
「波があるのが当たり前」と受け止めて、無理せず穏やかに過ごしていきましょう。
