呼吸は、あなたの身体を映す鏡です

日常の中で、ご自身の「呼吸」を意識することはあまり多くないかもしれません。 ですが、呼吸の仕方には、今のあなたの身体の状態がとてもよく表れています。

「最近、疲れが取れにくいな」 「なんだか常に身体に力が入っている気がする」

そんな感覚がある方は、一度お腹に手を置いて、呼吸の動きをそっと確かめてみませんか?

今回は、今のあなたが「頑張りすぎていないか」を知るための、簡単なセルフチェックについてご紹介します。

お腹に手を置いて、深呼吸してみてください

椅子に座った状態で、片手をお腹に置き、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。

このとき、「息を吸ったときに、どこが動いているか」を感じてみてください。

息を吸ったとき、お腹が自然に動く場合

息を吸ったときにお腹がふくらみ、吐いたときにお腹がへこむ呼吸は、比較的リラックスしやすい状態の呼吸です。

このような呼吸では、体に余計な力が入りにくく、自律神経も落ち着きやすい傾向があります。

「深呼吸すると、少し体がゆるむ感じがする」

という方は、このタイプの呼吸になっていることが多いです。

息を吸ったとき

主に胸が動く場合

一方で、息を吸ったときにお腹がへこみ、胸や肩が持ち上がるように動く呼吸の場合、体が無意識に緊張しやすい状態になっていることがあります。

また、呼吸をしていてもお腹の動きをほとんど感じない場合も、同様に体の緊張が抜けにくい状態と考えられます。

これは「悪い呼吸」ということではなく、今の体ががんばり続けているサインのひとつです。

呼吸は「体全体の状態」を映しています

呼吸は、肺やお腹だけの問題ではありません。

姿勢、体のバランス、筋肉の緊張、自律神経の働きなど、体全体の状態が反映されます。

慢性的な肩こりや腰痛、疲れが抜けにくい感覚、息苦しさなどがある場合、

「体のどこかに力が入り続けている」ことが少なくありません。

当院で大切にしていること

当院では、呼吸そのものを無理に変えようとはしません。

呼吸は「整えよう」と意識するよりも、体の状態が変わることで自然に変化していくものだからです。

体の緊張が抜け、バランスが整ってくると、

呼吸も自然と深く、楽になっていくことが多くあります。

今回の呼吸チェックは、体の良し悪しを判断するものではありません。

「今の自分の体は、どんな状態かな?」

と気づくための、ひとつの目安です。

もし呼吸のしにくさや体の緊張が気になるようでしたら、

体全体の状態を見直してみることも大切です。