「肩の力みが抜けない本当の理由|姿勢とリラックスの関係」

「運動やヨガで“肩に力が入っていますね。抜いてください”って言われても、どうやって抜いたらいいかわからない」

そんな経験はありませんか?

もし思い当たる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

肩に力が入ってしまう本当の理由

動物の本能「威嚇」による防御反応

そして、危険が去ると、のんびりと体をゆるめて過ごします。
これは「副交感神経が優位」なリラックスモードです。

人間は“頭”が緊張を維持しやすい

仕事・家事・人間関係・SNS…
日常の中で、脳がずっと“警戒モード”のままなのです。

これが「緊張型姿勢」であり、慢性的な肩こりの原因になっていきます。

なぜ肩だけがずっと力んでしまうのか?

「肩=頭の緊張を支える現場担当」

肩の緊張が全身に広がっていく

肩がこわばると、緊張は次第に…

  • 手首
  • 股関節
  • 足首

結果として…

  • 血流の悪化
  • 呼吸が浅くなる
  • 内臓の働きが鈍る
  • 自律神経が交感神経優位に傾く

という、さまざまな不調につながっていきます。

肩の力を抜くには「お腹」がカギ

固めた姿勢=正しい姿勢ではない

肩が力む人は、姿勢の感覚にもズレがあることが多いです。

例えば、

  • 胸を張る
  • 太ももに力を入れる

これらは**軍隊のような「固めた姿勢」**です。
一見良さそうに見えて、実は不自然な力みが入っています。

本当の安定は「腹圧」によるもの

自然な姿勢とは、

  • お腹(体幹)
  • ふくらはぎ(下肢)

ここには「腹圧(ふくあつ)」という、体の内側からの支えが重要です。
この腹圧を担う4つの筋肉が以下です。

姿勢と呼吸を支える4つのインナーマッスル

  1. 横隔膜:呼吸の要。吸うと下がり、吐くと上がるドーム状の筋肉
  2. 腹横筋:お腹の一番奥にあるコルセットのような筋肉
  3. 骨盤底筋群:内臓を下から支える重要な筋肉群
  4. 多裂筋(たれつきん):背骨を支えるインナーマッスル

これらが協調して働くことで、自然な姿勢・深い呼吸・肩の脱力が可能になります。

力を抜くための3ステップセルフケア

「力を抜くこと」は「力を入れること」より難しい

「力を抜く」というのは、「力を入れる」ことよりもずっと難しい——。
私たちはつい、「リラックスしよう」と思っても、肩や首にぐっと力が入っていたり、気づくと全身が緊張していたりします。

実際には、「力を抜けるだけの土台(ベース)」が体にないと、リラックスは一瞬しかできません。

だからこそ、まずは「力を抜ける身体の土台づくり」が大切です。

この章でご紹介するセルフケアは、まさにそのための「力を抜くベースを整えるエクササイズ」です。

イメージとしては、

「背骨を中心とした身体感覚」から「胴体を基準とした身体感覚」へと切り替えていく。

そんな3つの体操をセットでご紹介していきます。

1.呼吸と胴体の柔軟性をつくる

息を吐く際は
背中や腰をただ丸めるのではなく、

「お腹がへこむ動きが、 背中側が押されて、全体が丸くなる」

という内側からの連動を感じてみてください。

  • 吐く息に合わせて
  • お腹をへこませるように
  • 動きと呼吸を一致させて

無理なく行うのがコツです。

2.体幹の安定をつくる

  • 肛門を軽く締めて
  • お尻→腰→みぞおちへと胴体を持ち上げる
  • 足裏全体を地面につけて行う

顎や膝に力を入れず、地面とのつながりを感じながら行うことが大切です。

3.肘から指先の脱力

腕をふわっと前に振り上げて、ストンと落とす。
肘から下は「手についた水を払う」ような軽い動きで。

  • 肩や腕の力みを抜く
  • 肘・手首のこわばりを減らす
  • 脳のリラックスに繋がる

という効果があります。

最後に:正しい姿勢をもう一度見直してみよう

「胸を張っている=正しい」ではありません。

本当に大切なのは、

リラックスしているのに、安定している。

という自然な体の在り方です。

姿勢がぎこちないと感じたら、まずは緩めることから。
エクササイズがうまくできないときは、整体などで全身バランスを整えてから取り組むのもおすすめです。

焦らず、自分の体とじっくり対話しながら「肩の力を抜く」練習を始めてみてくださいね。