パターン化された施術では聴こえない、身体の声

先日、お客様からこんなふうに言われました。

「先生の施術って、なんだかパターン化されてなくて、その時の自分の身体をちゃんと診てくれている感じがするんです」って。

「人間の身体は日によって、その時々の疲労の溜まり方によって、緊張している場所や歪みの原因が違っているので、その時々の状態に合わせて施術をしているんですよ」 とお話ししました。

ほとんどの整体は「整体師が治す」という意識のもと施術が行われているように思います。

しかし他人に「治してもらう」という受動的な枠組みで整体を受けていると、ご自身の身体が本来持っている微細な感覚や、「どこに余計な力みが入っているのか」という声が、少しずつ麻痺してしまうのではないか。 そして本当に大切なのは「身体の声が感じられるようになること」なのではないか、と思っています。

── 疲れたときに、ちゃんと「疲れた」と感じられる身体に戻ること。

整体で本当に大切なのは、痛みを消すのではなく「元の自分に戻ること」なのだと思っています。

身体のどこかが過敏に緊張していると、どうしてもその部分しか見えなくなってしまう。それと相反するのが、固まって動かなくなっているところです。

そういった部分に対して、緊張をつくらない圧で施術をすると、症状がある部分は頑張らなくてよくなるので、自然とほぐれていきます。

その時、筋肉や骨、呼吸、神経や内臓の働きなどの体のさまざまな機能が反応して、不自然に鳴っていた身体の響きが、安心できるハーモニーとして整っていく(これが身体の声だと思っています)。

身体の各機能の響きが調っていくと、自然と本来の体の状態に戻り、「あ、自分の身体って、自分でちゃんと良くなっていけるんだ」と感じられる瞬間があるのです。

整体は「一期一会」と思っているので、そう言っていただき嬉しかったです。