大きな筋肉なのに正常に使われていない「ハムストリングス」

筋肉は歪みやねじれがなく正しく体を使えていると良いパフォーマンスを発揮でるのですが、歪みねじれのある状態で体を正しく使えないと歪みは更に助長されて体を痛めることになります。

正常に使いにくい筋肉の一つに「ハムストリングス」があります(ハムストリングスは「腰痛」の原因になる筋肉)

その「ハムストリングス」が正常に使えない原因として「上半身優位な体」というのがあります。


「上半身優位な体」とは

この数十年で世の中は便利になりました。

人間は「移動は乗り物」「作業は機械」に任せて意識しない限り足腰はちゃんと使えず普段活躍するのは思考する「脳」と作業をする「手」で沢山の筋肉がある下半身は活躍の場がありません。(よりも「思考力(脳)」が重要視される世の中)

 

上半身と下半身の筋肉の量

骨盤(お尻部分)から下が下半身、腰を含めた上の部分が上半身です。

筋肉の量の割合でいうと「上半身3」「下半身7」の割合です。

筋肉量でいうと下半身の方が多いのですが「感覚(運動と感覚)」という分野の割合は脳が占める手の割合が「手部100」「体部1」と手部の方が圧倒的に多いのです。

下の図をご覧ください

脳神経外科医ワイルダー・ペンフィールドの「ホムンクルス」



 

「頭」と「手部」の感覚が強い「人間の体」近年では「手部」と「脳」を重点的に使うようになり下肢の機能がどんどん低下している方が多くいます。

下半身の感覚を取り戻したい方は「グラウンディング整体」
http://atiseitai.com/hour/groundingseitai

下半身優位にするためには感覚を取り戻すことが必要

1.立位での意識

下半身の感覚が低下している場合、原因となるのは「上半身と下半身の結びつき」「結びつき」要は骨盤。まずは骨盤の意識と修正が必要です。

☆肛門を軽く締めながら床に向ける(尾骨の先端を床に向ける)肛門締めて腹部を安定

☆下腹部を軽く引きあがる


まずはこの様に立てることが大切です。

2.足裏の感覚を強化する

椅子などから立つ際に「足に状態を預ける癖」をつけます。

椅子に浅く座り膝よりも若干椅子寄りに足裏を置く肩の力を抜き、足の裏から地面へ杭を打ちつけるイメージを持って立つ。(赤の矢印方向へ)


何気なく立つのではなく、足裏に任せる感覚を植え付けることはとても大切です。

歩き方も大切

下半身優位で歩く為には
歩く時は下半身優位な状態で歩くことが大切です。

「大地を感じ、大地を蹴る」のような感覚で、上半身はリラックス。

当院では施術後「歩き方の説明」をさせてもらうのですが、時間の都合上手短にお伝えすることがあるのでブログに書いておきたいと思います。

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「大腿二頭筋」「半腱様筋」「半膜様筋」この三つの筋肉を総称して「ハムストリングス」といいます。

ハムスト3つ


このハムストリングスが正常に働くことで「骨盤の位置を正常に保つ」「体を支える」「歩く(動かす)」ことができます。

この筋肉が正しく使われていないことで腰痛になるという方が多く見受けられます。

「体を支える」

人間は四足動物から進化しました。

二足歩行に進化した過程としては

  • 行動範囲を広げる為、歩行距離が増え、下半身が安定
  • 手が常に使えるようになり、色々な事が作業が行えるようになる
  • 色々な作業が行えるようになると、脳の容量が増え、精神性が高まる

簡単にいうと「歩き、手を使う」とようになり人間は進化したといわれています。

しかし現代は「歩く」ということが少なくなってきました。

歩くことでハムストリングスを使い直立姿勢を保つことが出来るのですが、歩くことが少なくなった現在ではハムストリングスがうまく使うことが出来ず、四足状態に近づく「前傾姿勢」になりがちになっています。

腰痛以外にも、首や肩のコリの原因になります(顎が前に出てしまい、首や肩に負担が掛かる)

前傾姿勢
「左は前傾気味の姿勢」
お尻が後ろに出ていて、腹部が前に出ている。

「右は重力線に乗った姿勢」
お尻が床の方に向き、腹部が上方に位置している。


まずは「右」様に立てることが大切。

その為には先ほど書いた「肛門を締める」という状態を自然に出来ることが必要です。

「歩く(動かす)」

ハムストリングスを使って歩くポイント

1.「股関節」「膝」「爪先」は進行方向に向かって、できるだけ真っ直ぐに合わせて歩く。

左足の緑線はOK
右足の赤線はNG
歩き方足の向き(線)


2.両足の関係

前足は踵(かかと)を着き、後ろ足は爪先が着いた動きを連続して歩きます。(どちらの足も常にベタ足にならない)

後ろ足でハムストリングスを使いしっかりと前に押し出る。歩き方


3.足の送り出し(足を前に出すポイント)

上記で書いた☆印の姿勢を意識します。

その☆印のポイントの状態から、尾骨の先端を下方に丸め込み、その反動で前足を送り出します。尾骨送り出し


4.上半身。

上半身は出来るだけ力を抜いてさらに「肩の力」「腕の力」を抜いて、足の運びのなりで自然に振られるようにする。

(肩の力を抜く為には、膝を緩めてもらう感覚を持ってもらうのも良いかも知れません)

また背骨の位置は重力に対して「仙骨の上に背骨」「背骨の上に首の骨」「首の骨の上に頭」が乗るようにする。

以上です。

 

筋肉や骨は「正しい位置」「正確な動き」になる為にある程度の意識が必要です。

「体を支える」「歩く」に関しては色々な考え方があるかと思いますが

今回はリラックスした状態で全身に血流が行きやすい歩き方を書かせてもらいました。

良かったら参考にしてみてください。

 

当院では下半身の安定を最も大切に捉えています

体のパワーの源であるハムストリングスですが、うまく使えない理由としてはハムストリングスに限らず下肢だけでみても

「足部(足首や足の指)の状態」

「骨盤の歪み」

「伸展が強い膝の状態」

「脛骨と腓骨の癒着」

「大腰筋の拘縮」

「大腿骨膜の緊張」

など、様々な問題要素があります。

—当院では下肢の安定を得意として「頭部」の緊張や「手部」の捻れなどに対しても施術を行なっています—